2008年の初山(初ハイク)は、家から歩いていける、ウェリントンのスカイライン・ウォークにした。はじめはもっと遠出をしようかと思ったのだが、めんどくさくなって、近場にしてしまった。 天気がよく、『初牛』も見られて、おめでたい(?)初ハイクになったが、暑くてちょっとアゴを出した。 出発点は、オタリ原生植物博物園(Otari Native Plant Museum)。渓流沿いの遊歩道脇のベンチで、カメラの入ったウェストバッグを出して支度をしていると、向こうから、長身のハイカーが歩いてきた。こんにちは、と挨拶し、どちらへ、とたずねると、これから、スカイラインへ上って景色を見るんだ、という。私も、でも向かう方角は逆方向ですね、ではお気をつけて。といったん分かれかけたのだが、その人は数歩行ったところで立ち止まり、戻ってきて、ところで、この先に鳥の巣があるんだけど、知ってるかい?...こんな風に、見知らぬ人とでも、気楽に、自然に会話が進んでいくのが、ニュージーランドらしい。 鳥の巣がある場所を教えてもらって、その人と別れた後、そうだ、ここの写真を撮っておこう、とカメラを出し、橋の上から渓流を狙うと、なんと、もうすぐ電池切れです、という警告が!とりあえず、そこの写真を撮ったが、あと何枚取れるかわからないので、電池を節約するため、頂上につくまで写真は控えることにする。 樹林の間を縫って、やや急な小道を登っていく。どうも最近体力が落ちていて、息切れがちで足が重い。10分もすると、静かな住宅街にぽっと出る。住宅地とはいえ、さすがウェリントン、坂は急だ。さらに登っていくと、変電所があり、その先は、開けた牧場になる。この景色の変化を、本当は写真に撮りたかったのだが...。 変電所の先から、送電線鉄塔整備用の細い無舗装道路が、スカイラインの稜線に向かってまっすぐ伸びている。急ではないのだが、上り坂であることは意識されるほどの坂道だ。散歩・ジョギングの人、数人に出会い、挨拶を交わす。そろそろ日差しが強くなり、暑さを感じるようになってきたなか、20分ほど頑張って、稜線に出た。途中でのウサギが草を食べているのに出くわすが、残念なことに、電池節約のため、『初兎』の写真はお預け。 稜線は、風があり、涼しくて良いが、帽子が飛ばされそうになるので、ちょっと困る。電池節約のため、途中の景色の写真は撮らないことにしたので、ひたすら歩くしかない。20分ほど行ったところで、先ほどすれ違ったジョギングの人に追い越された。変電所のところまで行って引き返してきたらしいが、かなりの健脚だ。 景色のいいところは、風も強いので、さっさと目的のスカイライン最高点カウカウ山(Mt Kaukau)に向かう。途中で、数人のハイカー(というか、散歩・ジョギングの人たち)とすれ違う。結局、稜線に出てから、50分足らずで、到着。牛の一家が歓迎してくれた。頂上には数パーティーいて、展望を楽しんでいた。どこから登ってきたの、大変だったけど、この景色、来たかいはあったね、と、ここでも自然に会話が始まる。私は、ここにはこれまで何回も来ているが、カメラを持ってくるのは初めて。節約した電池を使って撮った頂上パノラマをどうぞ。 日差しが強くなってきたので、日焼け止めをつける。これも残りが少なく、腕や脚にをカバーするには足りないので、あとでつらいかも、とチラッと思う。(予感的中でした。詳しい後日談は、『中つ国の情景』に載せます。) カウカウ山から、来たルートを戻って5分ほど行くと、西側のほうの景色が良いところがあったので、カメラを出し、望遠にしようとしたところで、「電池切れです」。仕方ない、後はひたすら歩くだけ。 40分ほどで、往きに登ってきた道への分岐点に着くが、青い空を見上げると、ここで下る気にはなれない。そのまま稜線を登っていき、400m高点に到着。カウカウ山から1時間ほどだ。この先は、普段からよく来る散歩道(!)の一部だが、何度来ても飽きないお気に入りのルートだ。 何回も来ているので、ちょっと違う近道を試したくなった。急な草地を10メートルほど下に見える道に向かって降りていくと、突然、「チチチイッ」という鋭い声とともに、足元から灰色のものが飛び出していった!一瞬何があったかわからなかったが、足元をよく見ると、草を丸めて作った小さな巣の中に、灰色の小さな卵が4つ...。巣こもり中のヒバリを脅かしてしまったようだ。うっかり踏みつけないでよかった!遠くでチーチー文句を行ってるママさんヒバリに、ごめんごめんと謝りながら、注意深く道にもどった。 そろそろ12時過ぎ、日差しが耐えがたく強くなってきたが、ここまで来たら、次の高点、ジョンストンの丘(Johnston's Hill)まで行きたい。暑さと日差しのせいか、ハイカーの姿も途絶えたようだ。そろそろ重くなってきた足を引きずりながら、12時38分に目的地に到着。早速下山にかかる。日陰に入っても熱さがまつわりついている。出発点のオタリまで、ここからさらに1時間弱だったが、暑さと体力不足のせいで、もっと長く感じた。 本格的な登山ではなかったが、いろいろな出会いがあったし、ヒバリの巣も見られたし、いい山行(というかハイキング)だった。今度は、換えの電池と十分な日焼け止めを忘れないようにしよう。
by mimi_s_mum
| 2008-01-06 11:24
| 山行報告
|
Created by mimi_s_mum
What's New
1月6日
明けましておめでとうございます。昨日、初山行に行ってきました。 12月27日 ココログで、『中つ国の情景』と題した姉妹ブログを始めました。一度お立ち寄りを。 12月26日 本日はちょっと趣向を変えて、ザック修理の記事です。 12月16日 フリッカー(flickr.com)を写真サーバーに使い始めました。 タグ
タラルア山地(20)
Tramping(13) 山岳展望写真(11) 道のない山(11) 山の安全(7) ウェリントン(5) 山道具(4) 沢・川(4) 単独(4) Club(3) リムタカ山地(2) 歴史(2) その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
Hot Sites & Blogs
FOOTPRINTS 丹沢駆け巡り ようこそ!山へ! マシラの部屋 登山が趣味ならエベレストでしょ 気楽に山歩き 好きだぜ~やま~っ しげぞうの山登り日記 Sound and vision of Hide 山より道具 Tararua Tramping Club Peaks and Valleys of Middle Earth 中つ国の情景 日出処へ中つ国より Contact mimismum_mail(at)yahoo.co.jp Credit etc 画像処理FastStone Image Viewer Paint.NET PhotoFiltre The GIMP Autostich(パノラマ) Hugin (パノラマ) 掲載地図について Contains data sourced from Land Information New Zealand. Land Information New Zealand gives no warranty in relation to the data (including accuracy, reliability, completeness or suitability) and accepts no liability (including, without limitation, liability in negligence) for any loss, damage or costs relating to any use of the data. Crown Copyright Reserved. NZ国土情報 [Land Information New Zealand]の地図情報を使っています。当該データ(精度、信頼せ、完成度、適切さ)についての保証は一切いたしません。[データ使用による]損失、損害、賠償等一切の責任も負いません。政府著作権保有 |
ファン申請 |
||