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初山行は暑かった!
2008年の初山(初ハイク)は、家から歩いていける、ウェリントンのスカイライン・ウォークにした。はじめはもっと遠出をしようかと思ったのだが、めんどくさくなって、近場にしてしまった。

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天気がよく、『初牛』も見られて、おめでたい(?)初ハイクになったが、暑くてちょっとアゴを出した。




初山行は暑かった!_e0056912_1091726.jpg出発点は、オタリ原生植物博物園(Otari Native Plant Museum)。渓流沿いの遊歩道脇のベンチで、カメラの入ったウェストバッグを出して支度をしていると、向こうから、長身のハイカーが歩いてきた。こんにちは、と挨拶し、どちらへ、とたずねると、これから、スカイラインへ上って景色を見るんだ、という。私も、でも向かう方角は逆方向ですね、ではお気をつけて。といったん分かれかけたのだが、その人は数歩行ったところで立ち止まり、戻ってきて、ところで、この先に鳥の巣があるんだけど、知ってるかい?...こんな風に、見知らぬ人とでも、気楽に、自然に会話が進んでいくのが、ニュージーランドらしい。

鳥の巣がある場所を教えてもらって、その人と別れた後、そうだ、ここの写真を撮っておこう、とカメラを出し、橋の上から渓流を狙うと、なんと、もうすぐ電池切れです、という警告が!とりあえず、そこの写真を撮ったが、あと何枚取れるかわからないので、電池を節約するため、頂上につくまで写真は控えることにする。

樹林の間を縫って、やや急な小道を登っていく。どうも最近体力が落ちていて、息切れがちで足が重い。10分もすると、静かな住宅街にぽっと出る。住宅地とはいえ、さすがウェリントン、坂は急だ。さらに登っていくと、変電所があり、その先は、開けた牧場になる。この景色の変化を、本当は写真に撮りたかったのだが...。

変電所の先から、送電線鉄塔整備用の細い無舗装道路が、スカイラインの稜線に向かってまっすぐ伸びている。急ではないのだが、上り坂であることは意識されるほどの坂道だ。散歩・ジョギングの人、数人に出会い、挨拶を交わす。そろそろ日差しが強くなり、暑さを感じるようになってきたなか、20分ほど頑張って、稜線に出た。途中でのウサギが草を食べているのに出くわすが、残念なことに、電池節約のため、『初兎』の写真はお預け。

稜線は、風があり、涼しくて良いが、帽子が飛ばされそうになるので、ちょっと困る。電池節約のため、途中の景色の写真は撮らないことにしたので、ひたすら歩くしかない。20分ほど行ったところで、先ほどすれ違ったジョギングの人に追い越された。変電所のところまで行って引き返してきたらしいが、かなりの健脚だ。

景色のいいところは、風も強いので、さっさと目的のスカイライン最高点カウカウ山(Mt Kaukau)に向かう。途中で、数人のハイカー(というか、散歩・ジョギングの人たち)とすれ違う。結局、稜線に出てから、50分足らずで、到着。牛の一家が歓迎してくれた。頂上には数パーティーいて、展望を楽しんでいた。どこから登ってきたの、大変だったけど、この景色、来たかいはあったね、と、ここでも自然に会話が始まる。私は、ここにはこれまで何回も来ているが、カメラを持ってくるのは初めて。節約した電池を使って撮った頂上パノラマをどうぞ。

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日差しが強くなってきたので、日焼け止めをつける。これも残りが少なく、腕や脚にをカバーするには足りないので、あとでつらいかも、とチラッと思う。(予感的中でした。詳しい後日談は、『中つ国の情景』に載せます。)

カウカウ山から、来たルートを戻って5分ほど行くと、西側のほうの景色が良いところがあったので、カメラを出し、望遠にしようとしたところで、「電池切れです」。仕方ない、後はひたすら歩くだけ。

40分ほどで、往きに登ってきた道への分岐点に着くが、青い空を見上げると、ここで下る気にはなれない。そのまま稜線を登っていき、400m高点に到着。カウカウ山から1時間ほどだ。この先は、普段からよく来る散歩道(!)の一部だが、何度来ても飽きないお気に入りのルートだ。

何回も来ているので、ちょっと違う近道を試したくなった。急な草地を10メートルほど下に見える道に向かって降りていくと、突然、「チチチイッ」という鋭い声とともに、足元から灰色のものが飛び出していった!一瞬何があったかわからなかったが、足元をよく見ると、草を丸めて作った小さな巣の中に、灰色の小さな卵が4つ...。巣こもり中のヒバリを脅かしてしまったようだ。うっかり踏みつけないでよかった!遠くでチーチー文句を行ってるママさんヒバリに、ごめんごめんと謝りながら、注意深く道にもどった。

そろそろ12時過ぎ、日差しが耐えがたく強くなってきたが、ここまで来たら、次の高点、ジョンストンの丘(Johnston's Hill)まで行きたい。暑さと日差しのせいか、ハイカーの姿も途絶えたようだ。そろそろ重くなってきた足を引きずりながら、12時38分に目的地に到着。早速下山にかかる。日陰に入っても熱さがまつわりついている。出発点のオタリまで、ここからさらに1時間弱だったが、暑さと体力不足のせいで、もっと長く感じた。

本格的な登山ではなかったが、いろいろな出会いがあったし、ヒバリの巣も見られたし、いい山行(というかハイキング)だった。今度は、換えの電池と十分な日焼け止めを忘れないようにしよう。

by mimi_s_mum | 2008-01-06 11:24 | 山行報告




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