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両脚義肢のNZ登山家エベレストを目指す
NZの登山家マーク・イングリスは、23年前、クック山で吹雪に13日間閉じ込められ、救出されるが、凍傷で両脚を膝下切断という重傷を負った。その後、生化学者・ワイン製造家として成功した彼は、スポーツ、アウトドアの夢を捨てず、チタン製特殊義肢をつけてトレーニング開始。

まずサイクリングで2000年シドニー・パラリンピック銀メダルを取り、つぎに2002年、NZ最高峰クック山登頂。さらにヒマラヤの8000m峰チョ・オユーの登頂成功を2004年九月に成し遂げた。

マークはエベレスト登頂を目指して、明日25日NZを出発する。クック山登頂のときは、下山にヘリを使ったので(私も含めて)批判的に見る者もいたのだが、チョ・オユー登攀・下山すべてを自分の脚(義肢)で成し遂げたことは、無条件に賞賛したい。そして、今回のエベレスト登攀の成功を心から祈りたい。

Go for it, mate!

マークの登攀の様子はこちらで追うことが出来るそうです。

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# by mimi_s_mum | 2006-03-24 16:18 | 中つ国山つれづれ


中つ国山岳地名考
ニュージーランドは、ポリネシア系の先住民(現在のマオリ人)が十数世紀住んでいた土地に、英国を中心にヨーロッパからの入植者が移り住み、国土を探検・開拓していったという歴史がある。この歴史は山岳地帯の地名の付けられ方に、反映されているので、今日はそれについて少し書いてみたい。にほんブログ村 アウトドアブログへ


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# by mimi_s_mum | 2006-03-23 16:06 | 中つ国山民俗学


危ないアウトドア2-海外Trampers 受難の山シーズン
日本人Tramperが、二日の下山遅れの後無事発見された。登山道を外してしまったあと、戻ることが出来なかったそうだが、山行計画を誰にも知らせていかなかったため、捜索区域が絞れず、30人の捜索隊、捜索ヘリ、捜索犬が二日間広大な山岳地域を探し回った。

この方はラッキーだったほうで、先週アメリカ人の登山者が、200mの崖から転落して亡くなられているが、入山届けのカードが間違って下山済みのポストに入ってしまったため捜索が遅れ、発見されたのは11日後だった。また、英国女性日帰りハイカーが、これも崖から転落した遺体となって6日後に発見されているし、もう一人の日本人登山者の方は、西海岸の谷で溺れて亡くなっている。

不運にも亡くなった方がたのご冥福を深くお祈りいたします。NZの森林・山岳・丘陵地帯の地形・自然条件は厳しく、慣れた地元のTramper や Hunterで も事故を起こしたり、道迷いで下山遅れになったりするのが珍しくありません。せっかくはるばるとNZに来て、事故に遭われてさぞ悔しかったでしょう。

これからNZへTramping へ来られる皆さん。必ず山行計画を誰かに知らせるか、計画カード(Intentions card)を環境保護局(Department of Conservation: DoC)のビジターセンターの計画掲示板(Intentions board)に掲示してから山に行ってください。道を外して迷う、足を滑らせて落ちる、というのは、不運の要素がありますが、少なくとも計画が分っていれば、捜索隊の方々も、必要以上の時間・労力を費やしたり、危険な地域で長時間の捜索をしたりしなくても済みます。

NZでだけではなく、日本で山へ行くときにも当てはまることだと思います。皆さん、くれぐれも計画・準備を万全にして安全な登山をしましょう。
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ブログ村TBテーマ:安全に山・アウトドアを楽しむには

# by mimi_s_mum | 2006-03-21 16:01 | 中つ国山つれづれ


パーティーは生き物
パーティーは生き物_e0056912_1162565.jpg昨日、土曜山行のリーダーをつとめた。グレードは中級だが、整備された登山道を通るのは、私の好みを反映して全行程の20%に過ぎない。パーティーは10人の予定で、全員ベテランだ。

山域は、「山のペンキ屋さん」でふれた、ワイオヒネ峡谷道路(Waiohine Gorge Road)終点の登山口から、川を渡った西側。予定ルートは、初めの1時間半ほど小谷、石炭谷(Coal Stream)を遡行し、二股からルートもほとんどない長い尾根をたどって、見晴らしの良いタラルア山地前衛峰リーヴス(Reeves: 899m)に登る。リーヴスからは一般登山道を東に向かい、登山道が南の別の登山口に向かって方向転換するところで、今は整備されていない旧登山道を通って、出発点の石炭谷にもどる、というものだ。

かなり長めの行程で、歩行時間7時間、全行動時間8時間の見積もりだ。ベテランのマイケルさんによると、実力の揃った中級パーティーなら問題ないルートだから、偵察に行く必要ないだろうということなので、行程の前半は、リーダーの私にとっても未知の領域だ。にほんブログ村 アウトドアブログへ


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# by mimi_s_mum | 2006-03-19 11:17 | 山行報告